川沿いの道

すっかり冬の桜木の中を 川沿いに歩いて行く 乾いた風が顔を過ぎると 足が先に出なくなる 雪が降りそうなほどの冷たい風 明日も晴れるといいのに
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落日の林

冬の日はいつでも 私の都合を待たずに 暮れてしまう 町の外れの林の中で 今出て来た部屋に 戻ろうかと立ち止まる しかし少し瞬きをしただけで 辺りはすっかり暗くなる 気が滅入るのは 深い落ち葉を 踏みしめているからか 獣道を抜ける前に 行く手を暗い闇に 包まれてしまうからなのか…
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ボロ市の夜

渋谷から郊外の町へ向かうバスが 渋滞になった道をのろのろと行くと 町はすっかり日が落ちた 世田谷の細かい商店が並ぶ街角で 人ごみで賑わう明るい通りが見えてくる ボロ市通りは年の暮れ 何を求めるでもなく彷徨うのには 気楽な出店が立ち並ぶ はじめてこの市に来たのは いつのことだったろうか …
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晴れてゆく空

空はいつかは晴れるもの そしてその晴れは ずっと続くことがない 雲はいつでも同じ形ではなく とどまるものでもない 流れる速さもまちまちである 空の模様を予測するのは 難儀なことだろう
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アロエの川

変わりゆく町から逃れて 川伝いに辿り着いた所は 昔から変わらない風景の残る 谷間に続く古い町だった 何度この川のねきを歩いたことだろうか 勉強に疲れて落ち込んだとき することがなくて時間を持て余したとき 欲しいものを探して疲れてしまったとき 思い出すといつでもこのあたりに流れ着く アロエの花…
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港の公園

海辺の公園で無くしたものは どこへ行ってしまったのだろう あの時、手を放したのは いつでも届くところにあるものが どこかへ消えてしまうことなど 考えてもみなかったからだった そのうちに離れてしまっても まだそれがどこにあるのか わかってるうちは不安もなかった 今は手を伸ばそうが 探す当てさえも…
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駅前の公園

すっかり葉の落ちた木々の中に まだ黄色い葉の残る木もある 色の消えた町の公園に 緑の色が見えるのは しばらく先のことだ
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誕生日の海

シーバスが海を滑るように過ぎてゆく 約束の時間まではまだ暇があり 今はどこへ行こうかもわからない 橋の上から戻るのか 先へ行ってもどこまでで折り返すのか 何を考えても全てが面倒になり 今からのことはみんな投げて捨てて 一番恋しい懐かしい場所へ 逃れるように行ってしまいたくなる 観覧車…
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静かな空

町の喧騒から逃れて 人通りのない運河に沿った道に出る 町の方を振り返れば 風は穏やかに暖かく 車の音も舟の音も 広い空に吸い取られてしまったように この場所は静かだった
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ガス燈

ガス燈が灯るまで ここにいたとしたら 思い出したくない 封印してしまった過去が 蘇ったりするだろうか 昔から何度となく歩いた道が 今年も黄色い落葉で染まるとき 目を瞑ると 胸をえぐられるような 瞑った目を開けたくなくなるような 気持ちが湧いてくる この季節が早く過ぎて 葉のない道に木枯らし…
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風の吹く日

懐かしい町に降り立ってみると 薄汚れていたプレハブの駅も ゆがんだ錆びた柵のあった狭いバス停も すっかりどこかへ消えていた 綺麗になった新しいビルに囲まれた駅前は 昔よく歩いた道がどこであったのかさえ 探す手がかりも見当たらない かつて駅前の銀座通りと名乗った 小さな店の連なる道は 立て直されたか売…
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鴎のダンス

波止場を眺む古い公園に 冬に飛ぶ鳥を見かけるようになると いよいよ今年も残り僅かという気になる 氷川丸は波のない港の外れで いつでも鴎と一緒に浮かんでいる
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