アロエの川

変わりゆく町から逃れて 川伝いに辿り着いた所は 昔から変わらない風景の残る 谷間に続く古い町だった 何度この川のねきを歩いたことだろうか 勉強に疲れて落ち込んだとき することがなくて時間を持て余したとき 欲しいものを探して疲れてしまったとき 思い出すといつでもこのあたりに流れ着く アロエの花…
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港の公園

海辺の公園で無くしたものは どこへ行ってしまったのだろう あの時、手を放したのは いつでも届くところにあるものが どこかへ消えてしまうことなど 考えてもみなかったからだった そのうちに離れてしまっても まだそれがどこにあるのか わかってるうちは不安もなかった 今は手を伸ばそうが 探す当てさえも…
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駅前の公園

すっかり葉の落ちた木々の中に まだ黄色い葉の残る木もある 色の消えた町の公園に 緑の色が見えるのは しばらく先のことだ
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誕生日の海

シーバスが海を滑るように過ぎてゆく 約束の時間まではまだ暇があり 今はどこへ行こうかもわからない 橋の上から戻るのか 先へ行ってもどこまでで折り返すのか 何を考えても全てが面倒になり 今からのことはみんな投げて捨てて 一番恋しい懐かしい場所へ 逃れるように行ってしまいたくなる 観覧車…
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静かな空

町の喧騒から逃れて 人通りのない運河に沿った道に出る 町の方を振り返れば 風は穏やかに暖かく 車の音も舟の音も 広い空に吸い取られてしまったように この場所は静かだった
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ガス燈

ガス燈が灯るまで ここにいたとしたら 思い出したくない 封印してしまった過去が 蘇ったりするだろうか 昔から何度となく歩いた道が 今年も黄色い落葉で染まるとき 目を瞑ると 胸をえぐられるような 瞑った目を開けたくなくなるような 気持ちが湧いてくる この季節が早く過ぎて 葉のない道に木枯らし…
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風の吹く日

懐かしい町に降り立ってみると 薄汚れていたプレハブの駅も ゆがんだ錆びた柵のあった狭いバス停も すっかりどこかへ消えていた 綺麗になった新しいビルに囲まれた駅前は 昔よく歩いた道がどこであったのかさえ 探す手がかりも見当たらない かつて駅前の銀座通りと名乗った 小さな店の連なる道は 立て直されたか売…
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鴎のダンス

波止場を眺む古い公園に 冬に飛ぶ鳥を見かけるようになると いよいよ今年も残り僅かという気になる 氷川丸は波のない港の外れで いつでも鴎と一緒に浮かんでいる
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桟橋へ

日本大通から大桟橋通りへ 銀杏並木の葉も色付き 舗道舞い散る黄色の葉 桟橋へと続く道も 欅の葉が色付いている 開港広場は様々な色に変わった葉が 茶色に枯れて風に吹かれていた 冬の町の一コマ 開港広場を抜ければもうすぐ桟橋 午…
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諦めた日

日没前に太陽が雲の中に消えた もう夕焼けはないのだろうか オレンジ色に燃える空も 赤から群青色へのグラデーションの空も 今日は無いのだろうと帰りを決める 西の空を振り返りながら 夕空を諦めことが 今日一日すべて無駄だったように 肩を落として溜息までが出そうになる 水路の橋を渡りきる前 太陽…
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銀杏の小路

雨上がりに青空が出るとは限らない 春のように暖かい雨が曇りに変わり 手の先に少し寒い風が触れる 冬の道を歩いているというのに 冬の終わりを思い返す自分がいた 湿った空気に目を瞑っていると 大勢の人と別れた卒業の記憶が蘇る 毎日ように見ていた顔を 突如として見ることがなくなる日がきて それ…
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霧雨の鳥

橋の上に止まる鳥たちも 霧雨に震えていて 人が通り抜けようが 少しも動じることなく ただ霧雨に打たれている
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向こうの町

陸橋の坂道を上ると 昔は橋の下に 無数の貨物列車が並んでいた いつしか貨物列車はなくなり 名残の陸橋だけが いまだ分断された町をつなげている 夕陽は今日も向こうの町に沈んでいった
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気がつけば冬

秋という季節は 変化を続ける季節であり 夏の暑さが抜けてゆくあたり そろそろ秋の気配なのかと 思っていたのも束の間 寒さが増すをの肌で感じて 秋も深まったと思いきや いつの間にか冬の寒さになっている
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家路

振り返ると日は沈み 空は暮れてゆく 昔は太陽が沈む瞬間が 夕暮れであり 夕焼けだと思っていた 空の色が綺麗になるのは 日が見えなくなったあとだった
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日本の秋

暮らしている町の身近に こんな風景を見かけると 見たことも無い遠い昔の風景が 思いを馳せるように浮かんでくる
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雨の町

雨の日は憂鬱になる 濡れるのが嫌というわけではない 雨は嫌な出来事を思い出させ 憎い奴のことを思い出させるからだ そんなときはわざとずぶ濡れて 川沿いの道を海まで行く いつもより車の走る音もうるさく 空を飛ぶジェット機の轟音も 四方から幾重にもなって 町中を騒音に巻き込む 雨は心のもや…
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ケーキの焼ける間

少しの時間では どこへ行くにも中途半端で困る 買い物に出るにも 町にはパトカーだらけ 歩道を歩くにも 警備の警官が多くては のんびりする気持ちにもなれない 空は曇りで心も晴れない日は 忘れ去られたような岸壁で ケーキの焼けるまでの間は 海を眺めていようと思った
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