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誕生日の海

シーバスが海を滑るように過ぎてゆく 約束の時間まではまだ暇があり 今はどこへ行こうかもわからない 橋の上から戻るのか 先へ行ってもどこまでで折り返すのか 何を考えても全てが面倒になり 今からのことはみんな投げて捨てて 一番恋しい懐かしい場所へ 逃れるように行ってしまいたくなる 観覧車…
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ケーキの焼ける間

少しの時間では どこへ行くにも中途半端で困る 買い物に出るにも 町にはパトカーだらけ 歩道を歩くにも 警備の警官が多くては のんびりする気持ちにもなれない 空は曇りで心も晴れない日は 忘れ去られたような岸壁で ケーキの焼けるまでの間は 海を眺めていようと思った
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嵐の前に

曇りの海に出てみれば 風はどこから吹くのか 芒が折れてねじれそうに 風に揺られている 冷たい風から頬に当たる水気は 波の飛沫か それとも霧雨なのか 台風は海の上をやって来る
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海の向こう側

海の向こうには町がある 町へ出るには橋も船もない 遠く陸伝いに辿るしかない 町へ行けば楽しいことがあるのだろうが 苦しみも悲しみもあり 辛いことがたくさん待っている もう町へ行かなくてもいいのなら どんなに気持ちは楽になることだろう ここにいれば 草を摘んで枯れては投げて そのうち…
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シルエットの街

防波堤の中に入れば 船は微かな揺れもなくなり 横浜の入江深くに進んでゆく 船が港に帰り着く頃 桟橋は夕日の影の中 薄暗いタラップを降りれば 波止場の風は夜風のように冷える
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理想郷の鐘の音

町を雨が通り過ぎると 雲は水平線の彼方に去り 岬の断崖の鐘を鳴らせば 心にも染み入る涼しい風が流れる
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貝殻の風

貝殻濱に辿り着いたのは 日も暮れかかった時分であった さざ波の音が微かに届く 風は雨上がりの冷んやりとした心地 秋がやってきたことを 半袖の素肌に感じると そろそろ数あることを拾い考えるように これからの季節は 物思いに耽ることが多くなるのか
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今しかない景色

あの人と行ったあの浜は 岩のごつごつとした 浅瀬や深みの入り混じった 断崖に囲まれた入り江にあった 盗人狩は人里離れ 声を掻き消した募る想いの果てにあり 盗人狩は憎んだあいつを 愚かな屑だと心を取り戻しに来た場所である
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思い出すもの

海岸のはずれの道を 岬の崖伝いに歩いてくると 小高い山に囲まれた海辺の町が見える 海に沈んでいたゴミは 遠い昔に投げ落とされた 氷を入れる古い冷蔵庫 あばら家の並ぶ路地には 汲取りから伸びる煙突が視界を遮る あの日、赤い橋を渡って出た砂浜 川の終わるところの風は 打ち上げられた海藻の乾いた臭いにな…
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水平線を見に

岬の突端に立つと 自分の周りを水平線が丸く囲む 風の立つ日は岩に砕ける波音を聞く 静かな凪のひとときは さざなみか、草の揺らぐ音か 目を閉じて微かに聞こえる音に耳を澄ます
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造船の町

今、この港に入る船はなく 波の静かな良港は 役割を終えて水は澄む
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理想郷を訪ねて

街道から外れて谷の道を行けば 小さな漁港に突き当たる その脇の小道を進むと 小さな手掘りの隧道がある その道は少しずつ上り やがて入り江の海岸線に着く 断崖の丘を行けば そこはいつ誰が名付けたか 大海原を見渡す理想郷 引いた海は小波が静かに音を立て 黄昏に鳴く鳶は頭上を掠める
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海岸のバス停

海沿いの国道を南へ下れば いつか通っただろう、町の名も知らぬ見知った風景に合う 窓を開けて風を受けると、海藻の乾いた臭いが鼻を突く
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